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物質で溢れ、
時間に追われる都市での生活。
都市での日々は、
合理化という名のもとに、
言葉にならない何かを忘れさせていく。
自然とともに生きていた頃の私たちがもっていた、
ささやかな感覚に満ちた、
大切な何かを。
言葉にならないそのようなものを、
私たちを取り巻く自然(環境)や、
人の心の奥底から、
再び呼び覚ますこと。
今、私たちには、
それが求められていると考えている。
だから、私は心に留めている。
インパクトやバランス、
真新しさや個性を求めるではなく、
人の心に静かに浸透していく表現を求めること。
そして、岩絵具を膠という接着剤で溶いて
水の中に解放すること。
そんなベーシックでシンプルな、
風土に馴染んだ表現の中から、
消えてしまったものが再び現れる。
ーむこうのひかりー
日々の言葉より、 山口 健児