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東京で独り生活するようになり十余年が過ぎた。
足下の土の存在が当たり前だった日々から離れ、
東京という
アスファルトで覆われた
都市での生活の中で
様々な違和感を感じたあの頃。
最近いつのまにか
私の今までの人生の半分が
この東京で過ごしている計算になることに気がついた。
しかし、画面を目前にした時、
或いは空や水面を見つめている時、
いまだに日々の生活の中で
目に映り体感することから生じた
言葉にならない違和感ばかりが
目の前に色となり形となって像を結ぶ
平然と生活していれば忘れてしまう
ことかも知れないが、
ここで生活する中の総てが無(夢?)から
生じたものだということを
忘れない為にも
描き留めてゆこうと思った。
山口健児