※画像をクリックすると詳細ページが開きます。
・・・・
都市の傍らで水際をめぐり、
画面と対峙する日々から
"−水を巡る思索−"と名付け
展示を再開し7年が過ぎた。
故郷を想起させる山間の川から始まり
次第に都市の水辺へと見つめる視点が移行し、
いつしか興味は水自体より
みずから想起する別の何かになった。
そんな思いとともにテーマも
"山水考"、"innerscape"、"瞑想"
と変遷してきたが、
いつしか忘れてしまった
言葉にならない何かを探ろうとする
根底の思いはかわらない。
モノに溢れる今こそ目を閉じて
己のうちなるものと対峙し、
目の前にはもうないが、
私が子供の頃育った森へと
記憶を辿る必要があるのかもしれない。
― ミズカラモリヘ ―
日々の言葉より、 山口 健児