山口 健児(やまぐち けんじ)
1965年 千葉県館山市に生まれる。高校生まで三芳村(現南房総市)で育つ。
1991年 東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業
無所属 個展グループ展を中心に発表を続けている。
2003年・2004年 東京国立博物館 こども向け岩絵具のワークショプ、
2009年杉並区西荻地域区民センターにて短期講座「ゼロからはじめる日本画」の講師を務める
自己紹介
私は子供の頃、絵が得意だったというわけではありませんでした。最初に図工を教えてくれた先生から言われた、「見た通りに描きなさい」という言葉を守って描いた絵が、”子供らしい絵ではない”と言われて途方にくれた、何故という思いからスタートしました。
それから時がたち、高校卒業の時に、絵の学校を受験する交換条件として、公務員試験を受けることを、当時絵の道に進むことを反対していた親と約束しました。その結果、公務員試験の方だけ通って学校が駄目だったので、公務員の道に進むことになりました。一年経った頃、絵に対する思いが消えるどころか反対に強くなっている自分に気がつきました。そして、居ても立ってもいられなくなり、公務員をやめて絵を一生続けて行く道を選びました。そして、現在まで、描くということに対しての求めは続いています。
描くことについて
人は描くことによっていろいろ表してきました。それは他の動物には無いことです。
「よく見て描く」そんな単純な行為のなかに、言葉にならない思いや祈りが込められて名画と呼ばれる絵はでき上がってきたように思います。
そんな思いや祈りが込められてこそ、見る人を引き込むような素晴らしい絵となるのだと思います。
筆づかいや色づかい等、技術的方法論を学ぶことで、ある程度巧い絵は描けるかもしれません。
ただ、それだけではそこから先へはなかなか進めません。見ることによって生まれる感動が、そこにはないからです。
描くことは基本的な事であって、そこから先に進む大切な鍵は、技術ではありません。それは、目の前にある小さな感動を見つける事です。
どんな小さなことでも実感を伴う感動が見つかれば、もう絵の中で、あなただけの世界が大きく深く広がっていくはずです。あとは、それをどうやって表していくかということだけですから……。
この描くときに一番大切なこの鍵は、どんな絵にも共通することだと思います。
そんな小さな感動と表現を結びつけるそれぞれの人にあったすべを、一緒に見つけていきましょう。そんな感動を積み重ねて描いていくことができれば、描くことも、日常もより楽しくなるはずです。一緒に絵を描くことを楽しんでいきましょう。
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