展示名:山口健児展 - しろがひかりにかわるまで -
期 間:2018年 11月12日(月)~11月17日(土)
時 間:11:00a.m.〜6:30p.m.(最終日5:00p.m.)
場 所:ギャラリーなつか
住 所:東京都中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル・1F
お問合せ:03-6265-1889
「光を描く」
人は無意識のうちに光を探そうと試みる。それは人の持つ本能であり、古来より人が求める
描くことの本質のように思う。
物質、情報、様々なものに溢れる混沌とした時代だからこそ、そんな本質に立ち返り人の
求める光を表したい。それがきっと天上にさす光のような光景なのだから。
木製パネルもしくは和紙をベースに主に膠、ピグメント、胡粉や水晶末を使って制作した
80号〜0号までの作品を15点くらいを展示予定です。
「希望の絵画 」
武居利史(府中市美術館学芸員)
音楽家に言われた「天上にさす光のような響き」の言葉に導かれ、画家は可視光 ではない、
心に響く光に考えをめぐらす。人は目に見える世界をすべてと思い込むが、それは人間が感
知している宇宙の一部にすぎない。
私たちの世界とは、もともと目には見えない光に満ちている。黒いピグメントで 覆われた
地に、水晶末や胡粉の粒子で白い光の像を描く。そのたおやかな姿は、宇宙の中心から放射
する光線ではなく、揺らぎを伴いながら開示を予感させる光の影 のよう。
山口健児の最近の仕事は、どんな暗闇にも真の光は隠れていることを教え てくれる、希望の
絵画なのだ。